トレード情報 どれ信じたらいい?情報の矛盾を解説

こんにちは古川一です。今回の記事は

「なぜトレード情報を集めると、集めた本人は度々情報に矛盾があるように感じるのか」

というテーマについて書いていきたいと思います。

書くに至った経緯としては、私のトレード解説記事でもトレードの知識を解説する過程で今後、矛盾しているように聞こえる・見えるケースがありうるのではないかと思い

読み手のストレスを減らすべくこの記事を書くことにしました。

さて、ここから本題です

「なぜトレード情報を集めると、集めた本人は度々前後の情報に矛盾があるように感じるのか」

トレードについて勉強していると

「あれ?前に見た情報では買いサインって書いてあったけど、今見ている情報では売りサインって書いてあるな」

「どっちが正しいのだろうか・・・」

などとトレード情報に矛盾や疑問を持つことってあると思います。

しかし、有識者のトレード知識には一見矛盾しているように見えるがどちらも正しい知識であるケースが多く存在します。

今回は、実際に相場でみられる例を用いながら解説したいと思います。

もちろん、トレード知識が矛盾して聞こえるケース(どちらも正しい知識)以外にも片方は間違っていて片方は正しいといったケースもあります。

それについての見極め方も最後に解説したいと思います。

矛盾しているがどちらも正しいトレード知識

「なぜトレード情報を集めると、集めた本人は度々前後の情報に矛盾があるように感じるのか」の結論から言うと

①情報を見ている本人の知識が足りない

②情報を見ている本人が時間軸を意識してみていない

③情報を見ている本人が仕組みを理解せず情報を鵜吞みにしているのに気づいていない

④情報を見ている本人が相場のルール変更や環境の変化を知らない

⑤情報を出した人物のアップデートにより過去の記事と矛盾している(書いていることに理屈が通っている場合)

概ねこの5つのうちいずれかが矛盾を感じる原因です。

根本的には全て①に帰結はするのですが、

「すべては勉強不足が原因だ!もっと勉強しろ!」

が結論だと雑すぎるので、今回は少し細かく見ていきたいと思います(笑)

それぞれ相場である例を用いながら解説していきます。

①情報を見ている本人の知識が足りない

一例ですが例えば、

実は同じチャートパターンや同じ相場を狙ったトレード手法でも個々の情報によっては例えばエントリーポイント、決済ポイント、買いで入るか売りで入るかなどがバラバラに紹介されていることが多くあります。

「なぜ前調べたことと違ったり真逆のことを言う情報があるんだ?」

と本人は思うでしょう。

矛盾を感じる情報にあふれている理由は単純で、同じチャートパターンや相場を見てもエントリーポイントや決済ポイント、買いで入れるポイント、売りでは入れるポイントがたくさんあるからです。

要は一つのチャートパターンに一つの手法というわけでなく一つのチャートパターンには手法がたくさん存在するので、そのたくさんの手法の知識が足りないと

「正しい答えを誰も提示していない!矛盾だらけだ!」

となるわけです。

こういうのにトレードの勉強をしていくと沢山ぶつかります。でもそれは成長しているということなので大丈夫です。

下に相場内でよくみられる図例を置いておきます

②情報を見ている本人が時間軸を意識してみていない

トレード情報を集めていると矛盾を感じる大きな要因の一つに

「情報を見ている本人が時間軸を意識して見ていない」

というのがあります

例えば

長期的(半年、1年など)に見れば上昇のトレンドだったとしても短期的(1日、2日)には下げる確率がかなり高いケースも在ります。

実際僕も長期的には上がりそうな銘柄でも直近で下がりそうな銘柄に売りでエントリーする売買もします。

つまりはチャートをどの時間軸で切り取ってみるかで相場観やセオリーが変わり、有利なトレードをする方法論が変わるのです。

このように、デイトレ(短期)目線なのか、スイング(中期)目線なのか、ポジショントレード(長期)目線なのかでも全く売買の方向が違います。

ですので、仕入れた前後の情報が矛盾して見えるのには、時間軸を考慮して見ていないがが故におこっている可能性があるのです。

下に相場内でよくみられる図例を置いておきます

③情報を見ている本人が仕組みを理解せず情報を鵜吞みにしているのに気づいていない

情報の表面だけみて(もしくは深い部分を教えてくれる情報に出会っていない)

その情報がなぜその結論に至るかの仕組みがわかっていないと、新しい情報が来ても柔軟に理解することが難しく、矛盾があると判断してしまいます。

例えばセオリーのエントリーポイントから見た目逸脱した場所でエントリーする指示が書かれていたら

「セオリーの形じゃない!これは間違った情報だ!」

となるでしょう。

しかし冷静に考えるとセオリーから外れた場所でも大きくチャンスがあるなら一旦は耳を傾けるべきですし、仕組みを理解できれば間違った情報だなんて極端な考えにはならないはずです。

仕組みがわからないとトレンドの始まり、終わり等の大きな転換点での判断の精度が極端に悪くなります。

それが原因でエントリーや損切や決済の判断を大きく間違ってしまいかねません。

情報の表面だけでなくなぜそうなるのかの仕組みを理解しておけば矛盾は少しずつ自分で解決できるようになっていくでしょう

下に相場内でよくみられる図例を置いておきます

④情報を見ている本人が相場のルール変更や環境の変化を知らない

トレード情報を集めていると矛盾を感じる大きな要因の一つに

「情報を見ている本人が相場のルール変更や環境の変化を知らない」というのがあります。

相場のルール変更によっては利益率が急に悪くなったり、ロジックが変わり運用していた手法が使えなくなったりします。

それを知らずルール変更前の情報を仕入れていたら当たり前のように矛盾を感じるでしょう。

例としては、信用取引のルール変更がありました。

元々は信用取引を使っての株売買は一日一回しか行えなかったのが、2013年から保証金を割らない限り一日に何回でも取引出来るようにルールが緩和されました。

これにより、板の動きが激しくなりすぎて予想できなくなったため、板の情報を軸にした手法があまり有効ではなくなってしまった。

ということがありました。

更にAIの自動売買ツールが流行り大衆心理が関係ない売買が増えたため、現状板を軸に手法を構築することは困難な環境となっています。

このようにルール変更や環境の変化で過去の手法が使えなくなってしまうことがあるので、

ルール変更を知らないと変更前と変更後の情報の間で矛盾を感じてしまう(というか矛盾がある)場合もあるのです。

⑤情報を出した人物のアップデートにより過去の記事と矛盾している

情報を見ている本人が感じる矛盾以外にも、客観的に見ても矛盾が生じている場合があります。

そのうちの一つに情報を出した人物の知識のアップデートにより、今の情報と過去の情報で提唱していたことに矛盾が生じているパターンもあります。

実体験として、わたし古川もトレードルールを作るうえで大事なのはトレード回数<期待値の方が大切だと思っていた時期がありましたが、トレード回数>期待値のほうが大切と思考が変わった事もあります。

しかし、これも結局はどちらも大切であって、あえて大切な優先順位をつけるとしたらこうなるんじゃないかということなのです。

もちろんトレード回数<期待値と思っている他の勝っているトレーダーもいるかもしれません。しかしそれを聞いても私は別に間違っているとは思いません。

だた、知識不足だと「AさんとBさんで言ってることが違う、どっちがか間違えている!」という見方をするケースがあるかもしれません。

私自身もレベルアップすることで「昔はああいっていたけど、こっちの方が効率的だ」と後になって判明するケースが在りえます。

そうなってたらごめんね、、、、

本当に間違ったトレード知識もある

冒頭で説明した通り、今現在進行系で間違ったトレード知識を広めているサイトや本もあります。

それは単純に情報発信者の知識不足です。もしくは最初から教材を売るために嘘をついているケースです。

本になっているから嘘はないとか、テレビで紹介しているから本当だというのは間違いです。

本になっていようが、テレビで紹介していようが間違った知識は平気で広まっています。

本も、テレビも「売れればいい」、「視聴率が取れればいい」が基本です。

本になっている時点で儲けようと思って出している(あるいは著名になりたい)しテレビも話題が呼べればいいと思っています。そういうビジネスです。

中身があっているかどうかは気にしなくてもいいケースが在る以上、今自分が勉強している知識は本当に正しいのかどうかを疑うべきだし、確認するべきです。

トレード知識を勉強するときは、その知識が正しいのかどうかを最後は実際に自分で調べましょう。

調べ方は簡単で、その情報が正しいかを実際に検証してみるとか、他の複数の情報と照らし合わせるといったことが有効です。

当ブログで見分け方の紹介記事を書いております↓

ウソの情報とホントの情報の見分け方

まとめ

今回は矛盾しているように聞こえるが正しいトレード知識について解説しました。

・自分(受け取りて)の知識不足によることで矛盾して聞こえてしまう(①②③④)

・情報提供者のアップデートにより生じる矛盾(⑤)

・単純に情報提供者が間違った知識を公開している

などなど、様々な要因がありますが、基本的には自分(受け取りて)の知識不足による矛盾に聞こえるといったことが一番大きいです。

私も最初に株を勉強しているとき、前まではAだと思っていたことが別の情報ではBだと解説していて混乱したことがありますが、知識と経験が付いてくることによって、実は両方正しい情報だったといったことがありました。

また、特にこうした矛盾に聞こえる人には時間軸という概念が抜けている人が多いと思います。

短期的に見るときと長期的に見る時では全く世界が違うのに一緒に解釈している人が、私がトレードを指導しているときに多く見受けられました。

短期的には売りサインだけど、長期的には買いサインといったことが実際にはよくあります。

この辺りは知識だけでなく実際に経験してみたりといった点が重要になります。

今回は少し変わったテーマで記事を書いてみました。

分かりにくいと思う箇所もあると思いますが、なんとなく雰囲気で「そういうこともあるんだなぁ~」程度で見ていただけたらいいと思います(笑)

 

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ここまで読んでいただきありがとうございました!

では次回の記事でまた会いましょう。お疲れ様でした~🍵

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