株式トレード手法:ウップス

こんにちは古川一(ふるかわ はじめ)です。

この記事はカリキュラム第7の内容になります。記事は古川監修/助丸編集で執筆しています。

この記事ではウップスというトレード手法について解説します。前回N波動というトレード手法を学習しましたが、今回はそれとはベクトルが違った手法になります。

いったいどれだけの手法を学べばいいのか?と思う方もいると思いますが、基本的には自分に合う手法を見つけて、まずはその一つを極めることがトレードで勝てる基本になります。

自分に合う手法を見つけるためには色々な手法を試す必要がありますので、手法についての基礎知識は多くあった方がフィットする手法が見つけやすくなります。

基本的なトレード戦略の解説から、ウップスを応用したトレード手法の具体例まで書いていますので是非参考にしてみてください。

では早速、基本的なトレード戦略の解説から、ウップスを応用したトレード手法の具体例まで書いていきます。

ウップスとは

ウップスとは、ラリー・ウィリアムズというトレーダーが考えたトレード戦略名であり、トレード手法の1つです。

基本的なウップスのトレード戦略を簡単に説明します。

ベースの戦略思考は短期間の逆張りトレード手法です。

買いの場合は、前日の終値より安く寄り付いた当日に、前日の終値を上回った箇所でエントリーし、反発を狙います。

売りの場合は、前日の終値より高く寄り付いた当日に、前日の終値を下回った箇所でエントリーし、反発を狙います。

個人的にかなり好きなトレード戦略の1つで、私自身ウップスを軸にした色々なトレードルールを開発し実戦しました。

ウップス手法の狙い・意図(大衆心理)

ウップスの狙いは多くの大衆が株価の急落により「もうだめだ」と株を投げた(恐怖による損切り)ところで株を買い集めます。

その後、株価がリバウンドしたところで利食いするといった戦法です。

おそらくデイトレードやスイングトレードをしたことがある人なら、自分が恐怖により損切りしたところから株価が反発して「損切りしなければよかった・・・」となった経験があると思います。

ウップス手法はまさにそのような場所を狙い撃ちするトレード手法です。

ポイント①「もうだめだ」と大衆が思う場所で株を集める理由

多くの素人投資家・素人トレーダーが急落により株を恐怖で手放した後は、

素人による新規株注文が入らない為(恐怖によりパニックになっている場所は素人は静観するしかできない)、株の売り買いによる持ち合いが発生しない。

よって一方的な方向に株が推移しやすい為に一時的な上昇(リバウンド)が起きた際に、スムーズに株価が一気にリバウンドしやすい。

ポイント②リバウンド後はすぐ利食いする理由

一時的なリバウンドは直ぐに収まる可能性が高いです。

プロによる利食い(売り)が発生する為、現在の反発とは逆の方向に株が売買されます。素人トレーダーの新規の買い注文よりプロによる利食い(売り)が圧倒的に強いです。

素人の買いによる力を1とすると、プロによる利食いの売り圧力はそれ以上ある。よってリバウンド後は株価が下がりやすい

こういった理由で、逆張りで入るウップス手法を使う場合はすぐ利食いする必要があります。

また、「落ちてくるナイフを掴むな」といったような株の格言があるように、

本当にヤバイ地合いの急落を逆張りする場合さらなる下げに巻き込まれる可能性があるので、

こういった急落/急騰に逆張りするような手法を使う際にはしっかりとした計画・ルールをもたなければならないことに注意してください。

ウップス手法を使った具体的トレードルールの例・ウップス応用編

ここからはウップスを使った実戦を想定したトレードの例を解説します。

その前に、前提としてウップスに限らずですが、トレード手法というものは基礎を覚えただけでトレードしてもなかなかうまくいきません。

私の解説で何回も説明していると思いますが、ローソク足の組み合わせや数字を暗記してただチャート上で照らし合わせてトレードしてもダメなのです。

うまくトレード手法を生かすにはそれ専用のトレードルールを作り、期待値が高い場所を狙ってトレードするのが基本です。

また、損切りと利食いの塩梅、いわゆるリスク・リワードに見合ったトレードをすることで利益がでます。

ではこれらの事を踏まえてウップスを使ったトレードルールの一例を紹介します。

※あくまでも参考例ですので、今回紹介する例のとおりにトレードをしても利益を残せるものではありません。

ウップス参考ルール

エントリールール・買い(売りは逆)

  1. 2日連続で株価が10%以上下落している。(%のところ、連続条件は調整可)
  2. ①の条件を満たした翌日の寄り付きが前日の終値より安く寄り付いた
  3. ①の2日連続で株価が下落した2日目の終値を超えた→買いでエントリー

利食いルール例

  1. エントリーから利益が+5%達成した。=指値で利食い

(利食いの%や、注文方法を成行にするといった調整可)

損切りルール例

  1. エントリーから損失が-2%達成した。=成行で損切り

(損切りの%は調整可。⚠注文方法は成行推奨)

EXIT(撤退)条件

  1. 利食いルール・損切りルールどちらも条件を満たさなかった場合、大引けで決済されるように不成注文を入れておく。

フィルター条件例

(※フィルターとは、主なルールにさらに条件を加えてより利益が出るポイントを厳選エントリーするためのもの)

① IPO銘柄は上場日を10日過ぎるまでエントリー候補から除外する。(10日の部分は調整可)

② エントリーする銘柄はサイン前日の終値が500円以上とする。(低位株に入らない為の条件)

下にイメージ図を載せておきます。

 

というわけでお疲れ様でした~( ^^) _🍵~~

今回は「トレード手法:<ウップス>」についての解説でした。

ここまでこればあとは検証して裏取りをしていく作業になります。

次からは座学から実践に近い内容になっていくので楽しみにしていてください。

 

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