そのチャートパターンの使い方、、、間違ってるかも?
こんにちは、専業トレーダーの古川一です。最近寒暖差が激しいですね、皆様、体調を崩されたりしていませんか?、、、僕は崩しました。
そんなことより今回はチャートパターンについて誤った使い方をしている人が周りでもちらほらいるので、「正しいチャートパターンの活用方法」を解説しようと思います。
チャートパターンを調べると
株式、FX、仮想通過などトレード全般の本や情報商材(セミナー)などでこんな感じで解説しているものがよく出回っていると思います。
↓※下図は三角保ち合いというチャートパターン、今回はこれを例に話していく
初めてチャートパターンを知ったときは僕も相当衝撃を受けた記憶があります
「凄い!勝利の方程式手に入れた!」
「これ覚えれば勝てる!」
まさに目から鱗が落ちたように、めちゃくちゃ興奮していたのをいまでも覚えていますw
しかし、実際にチャートパターンを覚えて実戦でやってみるとボロ負けで、全然勝てません。
「教科書通りやってるのに勝てない!!!!」
実際このような状況に陥っている人も多いと思います。
では、一体なぜチャートパターンを覚えても勝てないのかを自分なりに項目に分けてみま
した。
逆に言えばこの項目の問題点を解決できればチャートパターンで利益を上げ続けられるようになります。
実際僕は、ほとんどチャートパターンでトレードしています。それでは解説していきましょう。
目次
教科書通りのチャートパターンで勝てない理由と要因一覧
以下はチャートパターンを使って勝てない人の典型的な要因をリストアップしたものです。
①チャートパターン通りにいかなかった場合を想定していない
②利食いポイントが明瞭化されていない
③損切りポイントが明瞭化されていない
④銘柄選定の重要性を理解していない
⑤株価位置を考慮していない
⑥出来高を考慮していない
⑦日柄調整を考慮していない
⑧そもそも基礎知識が間違っていて、チャートパターンの理解度不足
⑨その他(資金管理やメンタルなど)
僕の経験からすると、これらの項目をしっかりと理解・勉強していないとチャートパターンを丸暗記しただけでは勝てない原因となりえます。
では、さっそく上記のポイントを簡単に解説してみようと思います!
①チャートパターン通りにいかなかった場合を想定していない
インターネット検索・トレード本・情報商材などに多い問題点なのですが、想定通りに行ったパターンのみ解説しているものが多いです。
「この形になったら上がるパターンです」
ここまでで思考停止している状態です。
チャートパターンは形が形成できたらあとはエントリーポイントでエントリーするだけなのですが、想定外の動きが起きた時に決済する場所を決めておかないと永久に損失状態のままポジションを保有することになる可能性が高いです。
③の損切りに通じる話ですが、仮に利益の状態だったとしても極端な話少し利益が乗ったが、その状態が10年続いたらどうですか?
10000円の利益があるが10年たっても株が動かずにそのまま・・・
極端な話ですがこのような可能性もあるわけです。
ですので、エントリーした後あらゆるパターンを想定してチャートパターンを使う必要があります。
例えば、10日たっても動きがなかったら決済するなど工夫が必要だということです。
②利食いポイントが明瞭化されていない
「利益がでた!」
しかし翌日大暴落で損失に・・・
「あの時欲張らずに決済しておけばよかった」
という経験はみなさんもあると思います。
チャートパターンには決済すべき利食いポイントがあるのですが、これも不明慮な場合が多いです。
利益が出た後どのタイミングで利食いしたらよいのか分からず気が付いたら損失になっていたというケースですね。
ここでよく勘違いがあるのですが、
最適な利食いポイント=もうこれ以上株価が上がらない限界ポイント(いわゆる天井)
と捉えている場合が結構あります。
そうでなくとも利益を最大限まで追従しようとする人がいますがこれは間違った考え方です。
もしこれをチャートパターンでやろうとすると大やけどする可能性があります。
チャートパターンでトレードする場合決済ポイントはエントリーする前から決めておく必要があります。
しっかりとした基礎知識があれば利食いポイントは明瞭化出来ますので、ここまで来たら利食いするという場所を予めパターンに組み込んでおくことが重要。
※利食いポイントについては各自で調整する必要があるものの、基本的にはセオリーは存在するので、それを起点に考えるとよい。細かい内容については別の記事でも解説しています。(解説予定)
③損切りポイントが明瞭化されていない
こちらも利食いポイントの話と同じですね。
チャートパターンでエントリーする場合、やはりエントリー前に損切りのポイントは決めておき、もし株価が損切りポイントまで来てしまった場合は損切りします。
よくありがちなのが、上がるチャートパターンがでたからここを超えたら上がると一方的な思考になってしまっている場合があります。
実は、僕も最初は
「あ、このチャートパターンは上がるパターンだ!」
「形も完璧だし、ここ抜けたら絶対あがる!」
このように、エントリー前から既に利益を手にしたかのような思考に陥ったことが何度もあります。
当然、上がらないこともあり損失が膨らむのですが脳みそは上がることしか考えていなかったため想定外の事態に思考停止。
ただ呆然と含み損が解消されるのを祈るといったことをしていました。
こちらに関してもチャートパターンにはセオリーの損切りポイントがあるので、まずはそれを参考に損切りの計画をたてる練習をしてみてください。
当然各自で損切りポイントの調整は必要となります。
④銘柄選定の重要性を理解していない(超重要!)
チャートパターンを使って成果を上げる為に意外と重要なのが、銘柄の選定です。
例えば似たようなチャートパターンが出現したとしても銘柄の選定がしっかりできていないと成果がまるで違います。
しっかりと銘柄選定が出来ている場合と、形だけみてあとは適当に選らんだ場合との成績では、ハッキリ言って天と地ほどの差があります。
極端な話銘柄の選定が出来ていれば利益がとれるが、銘柄の選定が適当な場合利益を安定してとることはほぼ不可能です。
トレード本、セミナー、情報商材系では銘柄選定の重要性を全くと言って触れません。
チャートパターン系の情報を調べる時に銘柄の重要性に触れていない場合、その情報は偽物の可能性大です。
実際僕の使っているチャートパターンは銘柄の選定をしっかりした場合と、そうでない場合を比べると、3倍以上成績の差がでます。
僕の使っているチャートパターンはかなりの試行回数を繰り返した先にできた優秀ものなので銘柄選定がある程度適当でも利益がでますが、とくに精錬されていないチャートパターンで銘柄選定が適当な場合はまず利益すら残せない可能性があります。
⑤株価位置を考慮していない
チャートパターンは、ただ形を見て判断するといったロジックではないと先ほどから説明しています。
チャートパターンが出来た経緯を探れば何故そのようなパターンで株価の予測ができるのか知ることが出来ます。
逆に言うと、理由があってそのチャートパターンがあるので、その理由がない状況ではどんなに形が似ていてもチャートパターンとして扱えない状況があるということです。
ちょっと分かりにくい説明だと思いますので、食材を例に例えてみます。
同じ食材でも味が違う場合ってありますよね。
旬の食材と時期が外れた食材でも味が違うし、採れる場所によっても味が違います。
また、動物系の食材の場合、天然か自然か(食べているもの)に寄っても味がかなり変わってきます。
こんな感じで、株も「鮮度(トレンド)」、「採ろうとする場所(エントリーする場所)」,
「育った環境(パターン形成の根拠)」によってまったく結果が異なるということです。
実際に株価位置でチャートパターンに影響が出る話で行くと
株価が比較的高値圏(チャート上で高い位置)の場合と、安値圏(チャート上で下の方)でチャートパターンを使い分ける必要があるというのがあります。
<<高値圏の三角保ち合い図>>
<<安値圏の三角保ち合い図>>
↑図のように、同じ三角保ち合いのチャートパターンでも株価が下の方か上の方かで色々結果が違ってきます。
三角保ち合いのチャートパターンを使うなら、売り圧力的には高値圏でやった方が有利と言えるのです
この辺りを理解していないと、実は高値圏で機能するように作られたチャートパターンを安値圏で使っていたなんてこともあります。
よくあるのが、チャートパターン自体優秀なのに、使い手の理解が乏しいと
「このチャートパターン使えねぇな」
となるわけです。
⑥出来高を考慮していない
出来高は銘柄選定と被るのですが、一応それとは別で項目に入れました。
理由としては、やはり出来高変化によるチャートパターンも多く存在するからです。
出来高変化とは、例えば三角保ち合いのチャートパターンを使う場合は、保ち合い中は出来高が減少するといった特徴があります。
また、FXですとローソク足の組み合わせとダイバージェンスといった組み合わせも有効です。株もこれと似たような感じで出来高とローソク足の経緯が重要です。
<<出来高変化と三角持ち合いのチャートパターンの例図>>
<<ダイバージェンスが起きているチャートの例図>>
ただし、あまりにも厳密にやり過ぎるとサインそのものがでなくなってしまうといった事がありますので出来高変化やダイバージェンスにこだわり過ぎもよくないです。
重要度としては他の項目と比べて低めではあります。
⑦日柄調整を考慮していない
株価にはリズムがあります。
例えば、「7日上がって3日休む、7日上がって3日休むを数回繰り返す」 といった感じで、銘柄によってリズムがあったりします。
ただ、このリズムは短期的なものであるのでずっと同じリズムで株価が動くわけではありません。
実は、チャートパターンには、こうしたリズムを参考に作られたものも多くあります。
なので、例えば7日上がって3日休んでのリズムの後、再度7日上がって3日休んだタイミングでチャートパターンのサインが出た場合、エントリー後は、7日間上がっているといった予想が出来ます。
これを知っていれば、例えば順調に株価が上がったとしたら7日目で決済するといったことや、逆に7日過ぎてもあまり株価が上昇していなかった場合リズムが崩れたと判断して早々に撤退するといったことが出来ます。
リズムが崩れる=想定外の事が起きる可能性がある
チャートパターンには日柄調整を考慮して作られたものもあるということを理解しておくと、どういった目的でそのチャートパターンが作られているのかが分かります。
そして、その目的は理にかなったものである場合が多いので、日柄が崩れた場合は撤退、又は見送るといった判断をすることが重要です。
勿論、日柄調整も各自で日柄が崩れる判断基準を調整する必要があります。
例えば、このチャートパターンはエントリーしてから3日変化がなかったら損切りする等。
各自でベストなルールを調整するといいでしょう。
⑧そもそも基礎知識が間違っていて、チャートパターンの理解度不足
こちらの項目についてはそのままの意味です。
見よう見まねで形だけ丸暗記して本質を理解しないまま使用しては結果が出ないといったことは勿論、基本的なトレード知識も必要です。
ここまで読んでいただいた方の中には、「出来高ってなに?」「三角持ち合いってなに?」「損切りって何?」といった基本的な知識をあまり理解していない方もいるかもしれません。
こういった基本的な知識は知っている前提で書いているのですが、もしあいまいな知識であればしっかり勉強しましょう。
トレンドライン、窓埋め、高寄り、安寄り、三空、フラッグ型、半値戻し etc…
トレードには色々な基礎知識がありますので、チャートパターンを使って成果がでないという方は基礎知識が疎かになっているケースも多々あります。
よくあるのが、知っているつもりです。
自分の中では理解しているつもりが、その理解が間違っている。
また、参考にした情報がそもそも間違っていたなんてこともあります。
なので、セカンドオピニオンではないのですが一つの情報を鵜呑みにするのではなく複数の情報を参照して正しい情報かどうか確認する必要もあります。
⑨その他(資金管理やメンタルなど)
「ウオー!なんとか株価急落に耐えて損切り我慢した!我慢した甲斐あって株価が戻った!やったー!」
「なんか下落しそうだから利食いしちゃお!あ、やっぱり下落した!セーフ!!!!!!」
こんな感情を抱いたことありますでしょうか?
僕は昔、しょっちゅうこんな感じでトレードしていました(笑)
このようなトレードしている場合、それは感情でトレードしているということであり
理論的にトレードしているとは言えません。
つまり再現性がなく、安定してトレードで稼げるといったことから逸脱しています。
また、「一世一代の大博打!次の一撃に全力を注ぐ!!!!!」
といった資金管理を無視した丁半博打といった行為も負けにつながる要素です。
チャートパターンを使う人は理論的な方が多いと思いますので、こういった極端な思考な人はあまりいないかもしれませんが、感情によってトレードが左右される人は多いと思います。
感情によってトレードが左右されていては、チャートパターンもくそもありません。
まずそのことを念頭に置いてトレードに励む必要があります。
実は、感情に左右されずトレードする方法は僕の中で明確に存在します。
もちろん100%感情が沸かずにトレードが左右されないといったことはなくて、いまでも3年に1回くらい感情を優先してしまい失敗することもあります。
ただし、その失敗も大勢に影響がない程度の軽微です。
昔は、感情で大損しまくってしまい自分に飽きれていましたが、感情をコントロールする方法を確立してからそういったことがなくなりました。
感情に左右されずトレードする方法、それは「トレードの反復」です。
要するに”慣れ”なのですが、僕はその”慣れる”ための訓練方法を自ら確立しました。
今回の記事ではその方法論は趣旨とはずれますので割愛させていただきますが、興味がある方は僕のブログをブックマーク&ブログランキング、X(旧Twitter)をフォローして待っていただけると記事を書く励みになりますので気になる方は是非よろしくお願いします。
と、ながながと色々書きましたが、とりあえずこんなところで今回は一旦記事の方は終わりになります。
チャートパターンの正しい使い方の紹介でした。ご覧いただきありがとうございました。